サフラワー油は、紅花の種から取れる油分のことです。
日本では「末摘花」として古くから親しまれたことが、多くの文献からも見られます。
熱を下げたり、血行を促進したり、炎症を抑えたりといった効果が見とめられ、クスリとして使用されてました。
リノール酸やオレイン酸を多く含みことから、食用としても現在、使われています。
肌を柔らかくしたり、使用感がスッキリするという効果は、コスメティックスの
成分としても有効です。スキンケア製品やメイク製品など、広く使用されています。
ベニバナが原料の高級食用油!サフラワー油とは
サフラワー油とは、色素原料として昔から栽培されていたベニバナの種子から
採れる油のことで紅花油やサフラワーオイルとも呼ばれています。
現在では、主に食用油などに用いられており、1950年代からアメリカで
生産が始まりました。
生産当初は、食用油ではなくワニスや塗料の原料として使われていましたが、
1960年代に入ると工業用の生産が増加し安価に手に入れられる大豆油が主流となり、
サフラワー油は食用油へと用途を変化させていきました。
現在では家庭用の高級食用油であり、一般的に使用されている菜種油や大豆油より
高値で販売されています。
人の体内で合成されない必須脂肪酸であるリノール酸を含んでおり、リノール酸が
不足すると抜け毛や髪のパサつきなどが起こるため、適度に摂取する必要があります。
ただ、リノール酸を過剰に摂取すると、アレルギーの悪化や大腸がんなどのリスクを
高める恐れがあるので注意が必要です。
過剰摂取は危険ですが、適度な摂取によって、サフラワー油は私たちの生活を
豊かにしてくれるかもしれません。
サフラワー油の特性
しかし大変酸化しやすい特性を持っています。
コスメティックスとして製品化するときには成分を安定させることが必要です。
そのため単独で使われることよりも、他のオイルと合わせたり、酸化防止剤などを使用します。
ナチュラル志向のコスメティックスに心がける場合は、この酸化防止剤に
何が使われているかなども考慮したほうが良いでしょう。
またコスメティックスの成分として含有されている程度では影響がありませんが、
アロマテラピーなどで直接的に使用する場合、妊娠中はさけるべきものとされています。
サフランと混同しやすいのですが、全く別のものです。
このように、普段何気なく使っているコスメティックスですが
多くの成分が使用されていることもあり、一つ一つに関してどういった特徴があり
肌にどんな良い影響を及ぼしてくれるのかを知ることで、美肌を実感しやすくなります。
IPSコスメティックスの製品を使うのであれば、難しくてわかりにくいような
成分に関する疑問点も、IPSコスメティックスの販売員に尋ねたりサイトを通じて
調べやすいので、安心して使用することができます。
化粧品に使われる酸化防止剤の主な種類と特徴
化粧品を選ぶ際に注意するポイントとなる酸化防止剤には、代表的ないくつかの種類があります。
その中で最も定番と言えるのがトコフェロールで、ビタミンEの別名です。
植物に多く含まれている天然成分でもあり、安全性が高いです。
そのため化粧品以外にも、食品や医療など幅広い分野で活躍しています。
それ以外は元々の成分に何らかの手を加えて、酸化防止剤の効果を与えたものが占めます。
ジブチルヒドロキシトルエンはパラクレゾールという物質にイソブチレンを
加えてできるもので、ビタミンEと同じような働きをします。
古くからある成分で、食品添加物としても定番なほどの安全性があります。
そんなジブチルヒドロキシトルエンと同じくらい古い歴史があり、
一緒に使用するとより強い働きができるとされているのが
ブチルヒドロキシアニソールです。
石油から食品まで幅広い物質の酸化を防止できる強さを持ちます。
没食子酸プロピルという成分も同様に、バターなどに含まれるほどの
安全性が見込めます。
酸化防止の性能も比較的高めですが、他のものと比べて変色しやすい
性質があります。
これら4つが化粧品として主流で、それぞれ基本的な役割は酸化による劣化を防止することです。
ただその他にも基本的な肌ケアや香料としての役割など、期待できる効果はあります。
ただそれらの働きが全て良い方向に意味があるかというとそうではなく、皮膚への刺激となったり、
人によってはアレルギー反応を引き起こす場合もあります。
過去に重大な健康ダメージが懸念されたものも少なくありません。
そしてそれらの影響は成分で個別に異なります。その為ただ酸化防止剤としてひとまとまりに
捉えるのではなく、それぞれの相性を考えるとより効率的に利用できます。
ひとまず主要なものの特徴くらいは覚えておいて、選ぶ際に確認すると良いでしょう。
基本的には肌への悪影響が少ないことが条件になりますが、長期的に変化するものもあるので、
判断は簡単ではありません。
したがってなるべく化学的な手が加わっていないかどうかも見分ける手掛かりになるでしょう。
また主要な4種類の他にもいくつか酸化防止剤はありますが、そちらも確かな安全性が確保
されているわけではありません。
主要でない分リスクは高めだと言えます。もちろん一般的な成分が酸化防止の働きを持って
いる場合もありますが、もし4つ以外の成分が使われている場合は入念に確認した方が良いでしょう。
なぜ酸化する?仕組みと酸化の影響
酸化とは文字通り酸素との結びつきのことで、化粧品に含まれる成分の中で特に油分の多いものに
起こりやすいです。
そして人の肌は自然な状態で油分を含んでいるため、同じ系統の成分との相性が良いです。
なので油脂を全く含んでいない化粧品はまずないでしょう。
したがってどの化粧品であっても、酸化する可能性は十分にあるということです。
油脂には不飽和結合という性質があり、製造する際に水分との相性を良くするといったプラス面と
共に、酸素とも結びつきやすいという特徴もあります。
そして結びつく相手の酸素も、同様に結合しやすい活性酸素です。
肌ケアに関して多少学んだことがある人だと、肌の老化を進める成分として目にしたこともあるはずです。
そうして活性酸素と結びついてできたものを過酸化脂質と呼び、酸化状態の最後の段階です。
そのような酸化反応は何も対策をしないでいると、化粧品の内部でどんどん進行していきます。
そうなると本来持っていた働きを十分に発揮することができません。
水分を保つことが難しくなり、肌へののりや伸びといった性質が失われてしまいます。
肌は自然な状態でも水分不足になりやすいにも関わらず、その上にさらに水分不足の
化粧品を使用すると、刺激によってダメージを受ける恐れもあります。
もしその刺激を受けるにも関わらず使用を継続した場合、炎症を起こしてニキビができたり、
黒ズミに発展しかねません。
また酸化で成分そのものの性質が変わると、悪臭を放つようになります。
具体的な反応の流れこそ異なるものの、油分以外の色素や香料といった付随の成分にも
酸化する可能性があります。
蓋を開けた途端悪臭を感じるものを、肌に触れさせたいと思う人はいないでしょう。
酸化は酸素さえあれば自然と起こる現象で、特に手を加えずに進むものを自動酸化と呼びます。
それを防ぐためにはなるべく空気に触れさせないことが対策になりますが、毎日のように
使用する化粧品ではそうはいきません。
また日光に晒されたり温度の関係によって、その反応が促進されてしまう場合もあります。
そのため容器の素材を日光に強いものにしたり、保存環境を指定するといった対策をする
化粧品も多いです。
けれどそれにも限外があるため、酸化防止剤を用いて内側からの予防手段も併せて
取られるというわけです。
酸化防止剤は多ければ良いものではないため、最低限に抑えられている場合も多いです。
そのため、あらかじめ化粧品の扱い方を確認することが大切です。
IPSコスメティックスでは販売員からしっかりと使い方を教えてもらうことができますので
最適な方法で購入することが可能です。